2013年8月1日 記
2016年11月15日更新
「イー・アル・カンフー」。
1985年、コナミが二本のソフトでファミコンに参入した。
その中の一本は、対戦型格闘ゲームの草分け的存在だった。
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目次
1. コナミ、ファミコン参入
1985年4月23日(※Wiiショッピングチャンネル内の表示に準拠)、コナミ工業(現コナミデジタルエンタテインメント)はファミリーコンピュータ(以下ファミコン)に2本のソフトで参入した。1本は、約1年4ヶ月前のMSX参入時に発売した教育ソフトの移植である「けっきょく南極大冒険」、そしてもう1本が、約3ヶ月前にアーケード及びMSX版を発売したばかりの「イー・アル・カンフー」である。
2. 対戦型格闘ゲーム
「イー・アル・カンフー」は、対戦型格闘ゲームの草分け的な存在である。
即ち、キャラクターが1対1で戦い、相手のエネルギー(体力)を全て奪うと勝ちとなる点で、後の対戦型格闘ゲームと同じである。しかし、プレイヤーは主人公(LEE)以外のキャラクターを選択できなければ、プレイヤー同士での対戦もできない。また、相手の打撃をガードする概念もない(相手の遠距離攻撃をタイミング良く攻撃することで、打ち消すことはできる)。そんな中、残機の概念があるのは、後の対戦型格闘ゲームよりもそれまでのアクションゲームに近い要素であろうか。なお、プレイ画面写真よりお分かりの通り、各ステージは一画面固定であり、制限時間が無い。
後に体系化される対戦型格闘ゲームでは、個性溢れるキャラクター群がゲームの魅力の一つである。「イー・アル・カンフー」も、個性豊かなキャラクターが登場した。次章では、そんなキャラクター達をご紹介しよう。