2013年12月1日 記
2015年11月13日再構成
2. システム
基本システム
まずはゲームの目的と基本的なルールからご紹介する。
左の写真が、「FLAPPY」のゲーム画面である。SIDE 001、即ち第1面だ。
このゲームの目的は、制限時間内にブルーストーン(以下青石)をブルーエリアの上に運ぶことである。ブルーストーンは、押すことはできても引くことはできない。さらに、支えがなければ、落下し、持ち上げることもできない。また、各面にはブルーストーンの他にブラウンストーンがある。基本操作は青石と同じだが、こちらは上から押したり壁や他の石に横から押しつけたりすると壊れてしまう。再生成はできない。制限時間が設定されてはいるが、STARTボタンでポーズを掛けてもゲーム画面は切り替わらない。よって、初めて挑戦する面でも、ポーズを掛けてじっくり作戦を練ることが出来る。
キャラクター紹介
では、ストーンも含めて登場キャラクター紹介をする。タイトルにもなっているフラッピーとは主人公の名前である。
フラッピー | |
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本作の主人公。ディスくんでは無い(※1)。荒れ果てたゼビラス星で、ひとりぼっちのフラッピーが生まれ故郷の美しい“ブルースター”の欠片を集めるというストーリー。一見、五人兄弟のようにもみえるが、ストーリー上はひとりぼっちなので、プレイ画面の左上に並んでいるのは、ただの残機表示である(※2)。 | |
ユニコーン | |
左右に忙しなく移動する敵キャラ。頭上にストーンを落とすと倒せる。猛毒を持っているので、少しでも触れると1機ミスとなる。左右に動きながらフラッピーの居る方向に近付いてくる。ブルーストーンの通り道の邪魔にならなければ倒さなくてもクリアは出来る。SIDE 001から登場する。倒すと100点(睡眠中は50点)。 | |
エビ―ラ | |
フラッピーと同様に自在に移動できる敵キャラ。頭上にストーンを落とすと倒せる。猛毒を持っているので、少しでも触れると1機ミスとなる。フラッピーに近付いてくるので、できるだけ早めに対処したい。SIDE 004から登場する。倒すと200点(睡眠中は100点)。 | |
誘導キノコ | |
たまに生えているキノコ。拾って敵キャラに投げつけることで、一定時間眠らせることが出来る。さらに投げた後、B+十字キー(同時押し)により飛ぶ方向を操作出来るが、壁に当たると落ちてしまう。この動作はストーンを半個分吹き飛ばす操作と同じなので(詳細は次章の「3. テクニック>吹き飛ばし」ご参照)、誤ってストーンを動かしてしまわないように、周囲には十分注意しよう。なお、眠っている敵に触れてもミスにはならないが、眠っている敵にストーンを落として倒すと得点は半分になる。 | |
ブルーストーン | |
青く光る石。フラッピーの故郷“ブルースター”の欠片。200ヶ所に散らばっている。踏みつけても壊れない。 | |
ブラウンストーン | |
茶色い石。ブルーストーンの通り道を作るのに使用する。上から踏みつけたり、壁に押し当てたりすると簡単に壊れる。 | |
ブルーエリア | |
ブルーストーンをこの上まで運べばクリアとなる。言わばゴール地点。 |
(※1):「ディスくん」とはファミコン用周辺機器「ファミリーコンピュータ ディスクシステム(以下ディスクシステム)」(1986年2月21日発売)のマスコットキャラクターである。ディスクシステムで使用するディスクカードをモチーフにしている。ディスクシステムのキャッチコピー「やればやるほど ディスクシステム」と共に、任天堂製ディスクシステム対応ソフトのCMの最後に登場していた。もちろん、フラッピーの方が登場年は早い。
(※2):スタート時に一番左のフラッピーが下りてきて残りの4人が左に詰め、面クリア時には一番右に戻るという演出がなされる。私自身も、しばらくの間、五人兄弟かと勘違いしていた。
面構成
「FLAPPY」は240画面(200画面+ボーナスステージ40画面)である。これは、ブルーストーンをブルーエリアに運ぶ通常面が200画面、フラッピーがエビ―ラ達を追いかけるボーナスステージが40画面あると言う意味である。ボーナスステージは、通常面を5面クリアする毎に1面現れる。ここでは、攻守を交替し、エビ―ラやユニコーンを全部捕まえるか制限時間が来れば強制的に終了となり、次の面へ進む。もし、制限時間内に全部捕まえられれば、PERFECTボーナスとして3000点が入る。通常面では敵に少しでも触れればミスとなるが、ボーナスステージでは、敵に半個分だけずれていても捕まえられないばかりか、通り抜けることすらできない。その上、フラッピーと敵の移動速度が同じなので、PERFECTを目指すのは意外に難しい。
ボーナスステージ終了後のスコア表示時に「KEYWORD」が表示されるが、これは、「面セレクト」時に使用する。面セレクトとは、そのボーナスステージ直近の5面の中から好きな面をセレクトして再開できるコンティニュー機能である。タイトル画面でSELECTボタンを押すとKEYWORD入力画面に移行できる(写真)。
なお、この画面では、KEYWORDの入力の他にもBGMの選択や一人プレイと二人プレイの変更が可能である。特にBGMの選択機能は、当時のゲームとしては珍しいのではなかろうか。ちなみに、プレイする時のお気に入りはBGM「C」だった(紹介動画の4分5秒あたりと4分55秒あたりからで長めに使用している)。そう言えば、今から何年前だろうか。不意にこのBGM「C」のフレーズを思い出したのだが、その時は何のフレーズだったのかがさっぱり分からなかった。しかし、今回、紹介動画を制作するにあたり、Wiiのバーチャルコンソール版をダウンロードして久しぶりに聞いて驚いた。数年前に思い出したフレーズはまさしくこのBGM「C」のフルコーラスだったのだ。一人、静かにほくそ笑んだのは言うまでも無い。
基本的なゲームシステムは以上である。極めてシンプルだが、面の構成次第で、難易度が上下する。全240画面制覇の道は長く険しい。そこで次章では、「FLAPPY」攻略の鍵となるテクニックをご紹介しよう。