スーパーマリオブラザーズ

発売日1985年9月13日
ジャンルアクション
開発任天堂
販売任天堂
「スーパーマリオブラザーズ」ページリンク
【概要】
【魅力】
【裏技】
【思い出】

2013年10月11日 記
2016年11月15日更新

3. 動画の裏技集

攻略本がベストセラーになるほどの人気だった「スーパーマリオ」には、裏技と称されるテクニックが数多く存在する。しかし、何を持って裏とするのかは定かではない。そこで、ここではより広くテクニックと呼びたい。
実は今回の紹介動画(下の埋め込みご参照)では、コメントで説明したテクニック(作中では小ネタと呼んでいた)以外にも、こっそりテクニック群を散りばめている。全部で17種類ある。動画で使用した順番にご紹介しよう。

ゲーム紹介動画

「スーパーマリオブラザーズ」我が懐かしきレトロゲーム

裏1-1での1UPポイント

裏1-1、メットで1UP

まずは冒頭、これはテクニックでも何でもないが“つかみ”として、裏面の1-1をプレイしている。
さて、ここからが本題。00:33(0分33秒の意味)あたりから、表の1-1では不可能な1UPをしている。踏むと潰れるクリボーが、踏んで蹴られるメットに変更される裏面ならではのテクニックである。ちなみに、00:56あたりで裏1-1をクリアしているが、一応タイム末尾3の花火3発を狙いつつ、BGMの切り替わり方にも気を配っている。タイム調整に注力した結果、高さが足りずに2000点止まりで終えているのはご愛敬である。

1-1で1UPを取りつつ土管へ

1UPを取りながら土管へ

その後しばらくの間は、雰囲気を掴んでもらう為にプレイの様子を流し、1-1冒頭のチュートリアルの紹介をしているので、テクニックは無い。
次の目立ったテクニックは03:04である。コメントでは「スーパーマリオ」の明るく楽しげな世界観の話をしているさ中、1-1の隠しブロックの1UPを取りつつ、土管の中へ入る様子を紹介している。近年のシリーズ作品とは異なり、当時の「スーパーマリオ」は一度右へスクロールさせると左には戻れない。土管に入れるギリギリを見極めて1UPを取る必要がある。当時、私の周りの友人たち皆が行っていた1UPの取り方なので、正直な話、わざわざコメントを付けるほどのテクニックでは無かったと思う。

海を歩いて進む

ゲソ部分には当たり判定無し

動画のコメントではその後BGMの話になり、海のステージ(2-2)の映像が流れる。ここにもこっそりとテクニックが隠れている。
03:2603:41のあたりで、ゲッソーのゲソ(足)がファイアマリオの頭にまともにぶつかっているが、ミスになっていないのだ。ゲッソーの足には当たり判定が無いのである。これだけでは、テクニックと言うよりも単なる豆知識である。
そこで、もう一つ、この海のシーン、可能な限り歩いているのがお分かりだろうか。海のステージでは、敵キャラが一番下の段に来ないので、海の底を歩いているだけでほとんどミスにならないのだ。気を付けるのはプクプクである。ゲッソーのゲソと違って当たり判定があるので、スーパーマリオの時は避けなければならない。事実、動画の中でプクプクとすれ違う時には、しゃがんで避けている。

1UPポイントの紹介:初級

5-1スタート地点

海のシーンの次では、コメントと映像とを連動させて得点の話をしているので、特別なテクニックはない。
次に登場するテクニックは、04:33からの1UPポイントの説明である。まずは5-1スタート直後と3-2の後半である。難易度的には5-1の方がより簡単なので、練習に向く。一応解説を加えると、蹴り出して追いかけるとき、最初の数歩はBダッシュを使わないのがコツである。3-2後半の最初のノコノコが止められれば、先程の裏1-1でのメットも余裕を持って止められるであろう。

1UPポイントの紹介:上級

一度止めて、再度蹴り出す

ようやくテクニックらしいテクニックを紹介できそうである。
04:48あたりからの3-1後半での1UPポイントである。連続して8匹を倒さなければ1UPにならないのだが、ここでは後半の4匹中3匹が上下に動くパタパタなのだ。動画では、一番手前のパタパタの動きを踏みつけることで牽制しつつ、土管に跳ね返ってきたノコノコに当てている。続けざまに、跳ね返ってきたノコノコも踏んで、一旦動きを止めた後、残りのパタパタ2匹とノコノコ1匹の動きに合わせて再度蹴り出すことで、1UPを達成している。とまあ、言葉にするよりも動画を見て頂いた方が分かり易い。

無限1UPポイントの紹介:初級

3-1無限1UP(ルイージ)

その後、動画では、勢いに乗って無限1UPポイントもご紹介している。そもそも無限1UPの解説動画は大変よく見かけるので、あまり取り上げる気は無かった。
05:08あたりからは有名な3-1最後の階段のノコノコで、05:21あたりからは7-1最後の階段のメットである。動画では、7-1の方を中級としているが、キラーに気を取られているうちにメットが下に降りてしまうと言う意味で3-1と区別しただけであり、それほど難しいポイントではない。どちらも初級クラスと言ってよい。

パックンフラワーに当たらずに土管の端に乗る

パックンフラワーの横で休憩

無限1UPポイントの上級編に移るところで、こっそりと、一つのテクニックをご紹介している。
そのテクニックとは、パックンフラワーに当たらずに土管の端に乗るというものである。
05:31あたりである。
使い勝手は良いが、至って地味である。

無限1UPポイントの紹介:上級

裏1-2で無限1UP

実は今回、動画を作る為に「スーパーマリオ」をプレイしていて、もっとも難しかったのがこのシーンである。
05:36あたりから始まる裏1-2、4段しかない階段を素早く下りてくるメットを利用した無限1UPだ。子供の頃には難なくできていたはずなのに、大人になってからすると、なかなか成功できなかった。最終的に、スーパーマリオ状態で、一匹目のメットに当たりながらも蹴り出しつつ、二匹目のメットで強引に無限1UPに持って行くという力技に出た。10回ほど試して、成功したのはこの一回きりだった。しかし、動画のコメントでも述べているが、裏面はタイトル画面でワールドセレクトができるので、わざわざ無限1UPをする必要は余り無い。

キン○マリオ

キン○マリオ

動画の05:51あたりで、セピア調の中、ご紹介しているのがキン○マリオである。今も現役であるゲーム情報誌「週刊ファミ通」(KADOKAWA)の2013年7月25日増刊号特別付録「FAMILY COMPUTER 30周年 Anniversary Book」の中に、「思い出に残っている裏技は?」というページがあった。掲載されている裏技はたったの7つだ。しかし、そのたった7つしかない中で、キ○タマリオのエピソードが紹介されているのだ。いわば、全ファミコンソフトの全ての裏技の中の代表の一つとして取り上げられているのだ。本当にそれほどメジャーな存在になるべき技だったかどうかは、「この技の真価はしゃがんだ時にこそ発揮される」という説の真否も含めて、皆さんのご判断にお任せする。

ちびファイアマリオ

クッパに当たりながら斧を取る

05:55からは、これこそまさに裏技っぽいテクニック、ちびファイアマリオのやり方を紹介している。
まず、8-4以外の城ステージで、スーパーマリオのままクッパの後ろに回り、クッパに当たりながら斧を取る。その時、BGMとしては、土管に入r・・・もとい敵に当たって小さくなる効果音と共にクリアBGMが流れ、映像としては、半透明のスーパーマリオ状態でキノピオの元へ滑って行けば成功である。コツは、一番右端に寄って真上にジャンプし、落ちてくる時にほんの少し右(斧側)に曲がりながらマリオの足の指先で斧に触れる程度の感覚を意識すると成功し易い。ジャンプする時のクッパの位置は、動画をご参照いただきたい。なお、落下時に先にクッパに当ってしまうと、ちびマリオに戻りながらステージクリアになってしまう。これでは失敗である。

キノコ出現

成功した後、次のワールドへ進むとスーパーマリオ状態でスタートする。そこで、ファイアフラワーが出るはずのブロックを叩くと、なぜかキノコが出現する。そのキノコを取ると小さくなってしまう。ちびマリオのままで進むと、次のパワーアップブロックからは、ファイアフラワーが出る。そのファイアフラワーを取ると、晴れてちびファイアマリオになると言う訳だ。
ポイントは、見た目はスーパーマリオで中身はちびマリオの逆転状態時に死なないことだ。死んで1機失うと、リセットされてしまい、ちびファイアマリオにはなれない。

ちびファイアマリオに

パワーアップしていない間はブロックが壊せて、パワーアップするとブロックが壊せなくなるが、そのかわりに、1ブロック分の隙間にしゃがみ滑りをしなくても余裕を持って入り込めるというアベコベ現象が、この裏技の楽しい所だ。事実、当時の攻略記事を見た時、ファイア状態の小さなマリオに釘付けになったものだ。しかし、いざ自分で試してみると、物凄く違和感があった。動画にコメントも付けたが、ファイアボールを出す時には一瞬大きくなるのだ。確かに、大人になった今なら分かる。Bボタンを押すというインプットに対し、ファイアボールを投げる上半身のポーズ絵と、ファイアボールが出るという動きが連動してアウトプットされるということくらいは・・・。しかし、当時、ちょっと興ざめてしまったのも、また、事実である。

Bを押した瞬間

(なんや、ファイア出す時は大きいやん)
そう思った。

偽クッパの正体

2-4はノコノコ

動画のコメントでちびファイアマリオにがっかりした話を愚痴っているシーンでは、こっそり別の話が二つ隠れている。
まず一つ目は、06:38あたりでちびファイアマリオのまま、クッパを倒しているところだ。有名な話ではあるが、ワールド2~7のクッパは偽物で、本物は8-4のみである。偽クッパの正体はファイアボールで倒した時だけ現れるのだ。写真のとおり、2-4のクッパはノコノコ(緑)である。
裏技と言うよりもむしろ裏話である。

斧を取らずに城をクリア

斧をすり抜けるマリオ

ちびファイアマリオのまま2-4をクリアしているシーンに映っているもう一つのテクニックは、奥の斧を取らずにクリアしている事である。わざわざ斧をすり抜けるようにジャンプをしたのだ。BGMも少しおかしい。
撮影中、ふと何かに使うかもと思い、急遽実行した。結局、動画のコメントでは一切触れなかった。というより、触れるタイミングが無かった。時間にして06:40頃だ。

下に蹴ったノコノコに上空枠外で当たるマリオ

下に蹴ったノコノコに上空で当たる

06:51頃、動画コメントでは「改めて、この小ネタをご紹介したい」などと述べている辺りでも、こっそりと一つのテクニックが仕込まれている。
一見、普通にノコノコ(赤)を蹴り出し、上にジャンプしているだけだ。しかし、そのジャンプ中にミスの効果音が鳴り、落ちて来たマリオは小さくなっている。これは、枠下に蹴ったノコノコに枠上で当たるという、なんのメリットもないテクニックだ。ちょうど、画面下に消えていくノコノコに合わせて、画面上の枠外へ向かって大きくジャンプしている。縦の線(いわゆるy軸)を揃えなければ、当たる事は出来ない。このタイミングを逃さない為に、「?」ブロックを無視して飛び込んでいるのである。
今回、取り上げなかったテクニックの中に、“ポール越え”がある。大ジャンプすることで、越えられないはずのポールを越えてしまうと言う“裏技っぽい裏技”だ。しかし、「スーパーマリオ」の動画検索をしてみたところ、そのまとめ動画がかなり上位にあったので、採用を見送った。そういう動画の中には、ノコノコを使って強引に越えることを紹介しているものがある。それは、ここで紹介しているテクニックの応用である。いずれにしても、それが出来たからと言って、ゲーム内でのメリットは皆無に等しい。

潰れながら落ちるクリボー

潰れながら落ちるクリボー

いよいよ、満を持して動画で押した小ネタの登場である。07:05あたり、なんと、クリボーが潰れながら落ちて行くのだ!
・・・。まあ、微妙な感じになることは分かっていた。動画でも左のgifアニメでもご覧いただければ、見た目以上に説明することは何も無い。全てはタイミングだけの技である。
ちなみに、動画では、一見、同じシーンを二回繰り返して再生しているようにも見えるが、実際には二機連続して成功しているシーンだ。タイミングさえあえば、それほど難しい小ネタではない。動画をよく見ると、残機数が4から3へ変化している。

スケートマリオ

スケートちびファイアマリオ

潰れながら落ちるクリボーの滑りっぷりに、照れ隠しとして話をそらした先が、所謂スケートマリオのテクニックである。
時間にして07:26頃からか。元々はファイアマリオで土管から出るとき、Bボタンを押しっぱなしにしておくと、ファイアボールを出したポーズのまま固まってしまう。そのまま十字キーを左右に入れると、さもスケートで滑っているかのような格好のまま、暫くマリオが移動するので、スケートマリオと呼ばれていた。動画では、このスケートマリオ、実はちびファイアマリオ状態のときでも可能だという話をしている。
「なるほど。潰れながら落ちるクリボーの話の滑りっぷりと、スケートのように滑るマリオを掛けているんですね!?」と、問われれば、「まあ、それでも良いけど・・・。」と、答えざるを得ない。

真のクッパ

ルイージがクッパを撃破

動画の07:38あたりではルイージで無限1UPをし、08:02の頃にはルイージで8-4をクリアしている。ファイアボールで倒すと、ここのクッパはクッパのまま落ちて行く。「偽クッパの正体」でお話しした本物の証である。
今年(2013年)は任天堂がルイージ押しをしているので、動画の最後は「ファイア状態のルイージをピーチ姫は分かってくれたね」で〆た。なお、エンディングの途中で静止画に移行させ、エンディングの全てとBGMはご紹介していない。是非ご自分の目と耳でご確認頂きたいので敢えてそうした次第である。

ヤラレながらクリア

クッパに当りつつ斧を取る

本編終了後08:20あたりからは動画恒例のおまけ映像である。今回のおまけは、ミスりながらの城ステージクリアである。
簡単に言うならば、ちびファイアマリオの条件である、“スーパーマリオ状態でクッパに当たりながら斧を取る”を、ちびマリオ状態で行ったのだ。BGMがおかしな感じになる所に注目である。一人っきりのキノピオがどことなく寂しげに見えるところが趣深い。個人的にはちびファイアマリオよりもこちらの方が好きである。

動画で採用したテクニック、全17種類をご紹介したが、それでも全てを網羅出来た訳ではない。それほど、「スーパーマリオ」は、あらゆる角度から分析され、少しでも新しい発見は、創刊されたばかりのゲーム雑誌や攻略本で取り上げられた。“ゲームを攻略する”という一部のマニアに受けていた現象を、子供から大人までが攻略本を片手に懸命になって実践するようになったきっかけが、「スーパーマリオ」だったのではなかろうか。「ファミコン」という言葉が、新語・流行語大賞の新語部門で銅賞を受賞したのは1986年(第3回)のことである。間違いなく前年発売された「スーパーマリオ」の継続的なヒットが受賞の素地となっていたのであろう。
最後に、次章にて「スーパーマリオ」いや「スーマリ」の思い出話を綴ろうと思う。もうしばらくお付き合い願いたい。

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その他

文中登場したファミコン及びスーパーファミコン用ソフトのバーチャルコンソール(VC)対応表(文中登場順、2015年9月19日現在)です。

タイトルWii版VCWii U版VC3DS版VC備考
「スーパーマリオブラザーズ」各514円(税込)
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