ツインビー

発売日1986年1月4日
ジャンルシューティング
開発コナミ
販売コナミ
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【その1】
【その2】
【その3】
【その4】

2013年10月31日記
2015年10月31日再構成

4. 「ツインビー」の思い出

最後に「ツインビー」に関する思い出話をいくつかご紹介して、本稿を終えようと思う。

購入のきっかけ

一直線のカニ型敵機

皆さんはゲームソフトを購入する時、何を基準に決めているだろうか?我が家で「ツインビー」を購入したきっかけは、二人同時プレイにあった。
当時、うちは兄と私の小学生兄弟だった。その頃は制限が特に厳しく、毎週末、ゲームは一人1時間ずつ、二人合わせて最大2時間の持ち時間しかなかった。交互にプレイするゲームだと、待ち時間がある分、実質的には2時間も出来なかった。もし二人同時に遊べるゲームがあれば、MAXの2時間遊んでいられると思った。ということで、二人同時プレイが可能なシューティングゲームというだけでも「ツインビー」は“買い”だった。
子供には、高価なゲームソフトを買ってもらう機会はそんなには無い。しかも、失敗は出来なかった。折角買ってもらったゲームを、つまらないと言えない空気が流れていたのだ。「こないだ買ったゲーム、つまらないって言うてたやん。もうゲームは卒業やろ?」となってしまうわけだ。この事態は何としても避けたい。しかし、「ツインビー」は、「ギャラクシアン」や「スターラスター」に慣れていた私たちには、難しかった。1周目の5面をクリアできたのは随分後になってからだった気がする。事前に公開されていたゲーム画像から、もう少し軽いシューティングをイメージしていたのだ。

5面クリアのきっかけ

ピンチ

私たち兄弟は悔しかった。5面しかないのに、その5面が越えられないからだ。そこで、色々と工夫をした。ある日は、二人同時プレイで、出来るだけベルも敵機もシェアしながら進めた。しかし、結局は赤ベルのタイミングが難しく、ほどなく諦めた。また、ある日は、二人同時プレイで、積極的にパワーアップする側とそれをサポートする側に役割を分けてみた。しかし、今度は、サポート側に依存してプレイが雑になって挫折した。こうして、平日に新しいプランを立案して、週末に実践するという、“「ツインビー」対策プロジェクト”が組まれた。

最終的にたどり着いたのは、3面まで二人同時プレイをして、4面に入ったところで残機数とパワーアップ度合の強い方を優先して残し、5面ではヤラレ役の方が矢面に立って犠牲になるという、まさに小学生っぽいてんこ盛りの折衷案だった。だが、この方法で、5面までは行けるようになった。しかし、もう一歩足りなかった。そしてその一歩は、意外なところにあった。

私たち兄弟の父は、ゲームには全く興味が無かった。しかし、AV機器には興味があった。そして頻繁にテレビを買い替えていった。ある時、父は、居間のテレビを当時としては大型のブラウン管テレビに替えた。それまでの四倍ほどの大きさだった。その大画面にはとても憧れたが、「ゲームはつなぐな」と言われてがっかりした。それまで居間にあったテレビが床の間に移り、それと同時にファミコンも床の間に移った。

我が家の転機は正月に来易い。
ある年の正月、ほろ酔い気分の父が、「居間のテレビにファミコンをつないでも良いぞ」と言い出した。父の酔いが覚める前に、兄と私は急いでファミコンをつないだ。その時の思いは一つだった。
――これでツインビーがクリアできるかもしれない!

「キャラ、でか!!」
最初に大画面で遊んだゲームは「ツインビー」だった。当初はその大画面を追うのに目が疲れたが、そこに慣れてしまうと、今度は逆に、一つの良い面が浮かび上がってきた。敵の弾が見易くなったのである。
今では考えられないかもしれないが、アナログで小さなテレビにつないでいた時代である。敵の弾なんぞ、ちょっとしたノイズで見え難くなった。それが、画面が大きくなったお蔭で、ちょっとした動きまで良く見えるようになったのだ。
ようやく「ツインビー」の5面を越えることができた。

5. 終わりに

「ツインビー」、いかがだったであろうか?
ファミコン実機と中古のソフトを用意すると言うのも良いが、Wii U(またはWii)でWii U版(またはWii版)のバーチャルコンソール(VC)版を購入するのが、一番手軽ではなかろうか。また、3DSクラシックスとして、ファミコン版「ツインビー」がリメイクされている。ちなみに、私が使用したのはWii版のVCである。Wii版のVCはWii Uでもプレイ可能である。

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ファミコン版「ツインビー」は、Wii、Wii Uのバーチャルコンソールで配信販売されています(各税込514円)。また3Dクラシックスとして3DS用ダウンロードソフトとしてリメイクされています(税別571円)。以下に、関連商品の広告を表示します。ご興味のある方は、是非お買い求め下さい。

【ニンテンドープリペイド番号】
 ※Wii版のVCをダウンロード購入する際に必要な「Wiiポイント」として、Wiiショッピングチャンネルにて登録可能です。
 但し、一度登録した「Wiiポイント」は、「ニンテンドーeショップ」の残高とは合算出来なくなるので、ご注意下さい。

【Wii U 本体&周辺機器】

【Wii 周辺機器】

【Newニンテンドー3DS 本体】

その他

文中登場したファミコン用ソフトのバーチャルコンソール(VC)対応表(文中登場順、2017年9月10日現在)です。

タイトルWii版VCWii U版VC3DS版VC備考
「ツインビー」×各514円(税込)、3DSクラシックスとしてリメイク(税別571円)
「ギャラクシアン」×××アーケード版がWii版VCに(税込823円)
「スターラスター」各514円(税込)
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