2013年12月28日 記
2015年11月20日再構成
2. 既に完成されていたゲームシステム
ファミコン初のテニスゲームは、確かに、観客もプレイヤーも無個性であり、ゲームプレイ中は効果音だけでBGMが無く、コートも1種類だけであり、6ゲーム先取の3セットマッチしか用意されていない。しかし、プレイヤーキャラクターが走り回り、タイミングを合わせてラケットを振るというテニスゲームとしての基本部分の出来は非常に良かった。「マリオテニス」シリーズなど、任天堂だけでも数々の後続テニスゲームが存在するが、それらの基礎は全て「テニス」の時代に培われ、既に完成の域に達していたと言っても過言ではないだろう。では、そんな「テニス」の操作方法をご紹介しよう。
プレイヤーのアクション
サーブ | |
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十字ボタンの左右で立ち位置を決め、タイミング良くAボタン。トスは自動で上がる。空振りはFAULT(フォルト)になるが、Aボタンを押さなければ立ち位置を決める所からやり直しが可能。 | |
ストローク | |
後方に待機し、ボールに合わせてタイミング良くAボタンで打ち返す。ボールに対する立ち位置と、スイングするタイミングをずらすことで左右に打ち分けることが出来る。 | |
ボレー | |
ネット際に出て、タイミング良くAボタンを押すと、ノーバウンドのボールをボレーで返せる。相手(COM)もネット際に出てくるとボレーの打ち合いになることもある。それはまるで羽子板の様である(正月だけに・・・)。 | |
ロブ | |
タイミング良くBボタンを押すと、ネット際に出て来た相手(COM)の頭上を越えるロブになる。Bボタンはロブ専用。高く打ち上げるので、体勢を整える為の時間稼ぎにもなる。 | |
スマッシュ | |
フラフラっと上がったチャンスボールに合わせてAボタンを押すと強く振り下ろすスマッシュに。プレイヤーは常に右利きなので、ボールの左側に立って振り抜く。 |
フォアハンドとバックハンド
スイングし始める時のボールに対する立ち位置でフォアハンドとバックハンドが自動で切り替わる。前述の通り、プレイヤーは常に右利きである。立ち位置を間違えると場外に大きく打ち出してしまいかねない。
フォアハンド | |
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ボールの左側にプレイヤーがいる時にスイングするとフォアハンドになる。 | |
バックハンド | |
ボールの右側にプレイヤーがいる時にスイングするとバックハンドになる。 |
COMのレベル
ゲームスタート直後に対戦するコンピュータ(COM)のLEVEL(レベル)を選択することが出来る。全部で5段階。レベルにより相手の服の色が異なり、最弱のLEVEL 1は薄緑、最強のLEVEL 5は黒色を着ている。レベルが上がるとボールのスピードが上がり、COMの反応が良くなる。始めたばかりでも、LEVEL 2~3あたりがラリーが続き易くて試合を楽しめるだろう。
2連勝で優勝
ゲームは6ゲーム先取の3セットマッチのみが用意されている。2セット先取するとゲームセットとなり、次のレベルのCOMが登場する。そして、その相手にも勝利して通算で2連勝すると優勝杯が表示され、ファンファーレが鳴って祝福される。表示される賞金は挑んだレベルによって変化する。いわば、エンディングのようなものである。ゲームの進行度合いにもよるが、プレイ時間は1試合15分前後、2試合で合わせて30~40分と言った所である。セーブ機能が無い時代のゲームなので、妥当な範囲である。
とてもシンプルな操作方法である。立ち位置とボタンを押すタイミング次第で打ち筋が変化する。
いつもなら、次章は攻略に役立つテクニックや裏技などを紹介する章なのだが、特筆すべきものがない。そこで、代わりにちょっとした小ネタを取り上げる。