イー・アル・カンフー

発売日1985年4月23日※
ジャンル格闘アクション
開発コナミ
販売コナミ

※Wiiショッピングチャンネルに準拠。

「イー・アル・カンフー」ページリンク
【概要】
【システム】
【裏技】
【思い出】

2013年8月1日 記
2016年11月15日更新

6. 「イー・アル・カンフー」の思い出

カッコイイ倒し方

空中戦で決着

今回の紹介動画の中で、大好きな小ネタとして挙げたのが、左のGIFアニメである。私には兄がいるのだが、その兄にやってくれと頼まれてよく狙っていた。曰く、
着地した瞬間、一瞬、両者共に立っているのがえやろ?
なのだそうだ。西部劇の決闘シーンで、同時に銃をぶっ放した後も、ほんの僅かな間、どちらもまだ立っている。そして、やられた片方のみが倒れ込む・・・まさにそのシーンを再現するようだと、兄は喜んでいた。
ちょっと待て。私の記憶では、兄も私も、あの頃までに本格的な西部劇を見たことは無かったはずだ。
今考察するに、当時の世間は、今よりもずっと西部劇の決闘シーンに溢れていた。例えば、学園物のマンガがあったとする。多くの場合、何かと問題に巻き込まれる主人公と、そんな主人公に何かと突っかかるライバルが居る。その二人が些細なことで一触即発の雰囲気になる。すると次の場面では、「決闘だあ!」「望むところだ!」「二人とも止めてー(ヒロイン)」「なんだ?喧嘩か?(やじうま)」となり、それまでの物語の設定に関係なく、なぜか荒野のガンマンに扮して対峙してたりするのだ。これがもし21世紀の現在なら、ストリートファイトに移行したり、剣や魔法、刀や術、能力者なんて設定を持ち出したりして1対1の対決に入るのかもしれない。しかし、20世紀の当時、子供向けの漫画やアニメを制作していた大人の間では、ヒーロー=アメリカのガンマン、対決=西部劇の決闘、そんなイメージがあったのではないだろうか。それほど、西部劇の決闘シーンのパロディを、幼い私はよく目にしたものだ。
それはともかく、STAGE 05の空中戦の末に生き残る主人公を表現して見せたことから、それ以降、我が家でのアクションゲーム担当は、私となった。適当に遊んでいる間は関係ないが、クリアを目指して必死になれば、兄は一歩引くようになった。例えば、シリーズ中最高難度と言われる「スーパーマリオブラザーズ2」(1986年6月3日発売、任天堂)をクリアした時もそうだった。当初は1機交替で遊んでいたのだが、「無駄に残機を減らしたくない」と、兄がコントローラーを受け取らなくなり、最終的には私一人でやっていた。

ゲームの止め時

面が進むと敵も速くなる

STAGE 05でMU(WU)を倒すと、STAGE 06が始まるが、相手はまたWANG(棒使い)である。キャラクターの色ではなく、ステージの色が変化する。エンディングは無い(但し、MUを倒す毎に中央の銅鑼を蹴る演出はある)。二周目以降は敵の動きが速くなったり、それまでとは異なるパターンで攻撃してきたりする。しかし、全体的に動作がシンプルなので、慣れると、なかなか死ななくなる。つまり、止め時が無くなってくるのだ。
まあ、確かにリセットすれば済む話なのだが、当時、うちのファミコンでは奇妙な事が起こっていたので、毎回“それ”を見届けなければ気が済まなかった。
7周目(STAGE 35)をクリアしたあたりから9周目(STAGE 40~45)に掛けて、突然、画面がバグりながら硬直し、ブー(あるいはツー)という受話器を上げた時の固定電話(・・・で通じるだろうか?)のような音が鳴り響き、操作不能に陥るのである。ある時はSTAGE 36で、ある時はSTAGE 42で、というように、その現象が起きるのはどのステージとは定まっていなかった気がする。兎に角、突然止まるので、結構ビックリしたものだ。そんな終わり方をするファミコンソフトは他には(持ってい)なかった。今思えば、接触不良か何か、元々そのカセットに不具合があったのかもしれないが、当時はさっぱり原因が分からなかった。というのも、カセットや本体をとても丁寧に扱っていたからだ。当時兄に「精密機械だから大事に扱え」と口うるさく言われていた為なのだが、ファミコンソフトをカセット剥き出しで保管するなどというのは我が家ではあり得ない話であり、ファミコンソフトのパッケージのみならず、全てのソフトは、説明書はもちろんのこと、プラスチックの内箱からビニル袋まで丁寧に保管していた。さらに、AV機器が大好きな父の影響で、メンテナンスにも神経を使った。カセット端子に息を吹きかけるなどというのは以ての外、専用のクリーナーキットまでをも購入して、定期的に本体の端子まで丁寧にクリーニングしていたのである(この時は、カセットを抜き差しする行為自体に、端子に埃が溜まるのを防ぐ効果があったとは全く知らなかった)。
結局、突如終了する我が家の「イー・アル・カンフー」の原因は分からなかった。
メンマの塔とはバベルの塔なのだ。バベルの塔が神の怒りで破壊されたように、メンマの塔を上る『イー・アル・カンフー』もまた、突然終了するのだ。
ということにでもして、無理やり納得することにしていた。

GAME OVER

流石に、バーチャルコンソール版ではフリーズまでは再現されないだろうと思い、ステージ背景が一周した所で残機を減らし、ゲームオーバー画面を出して今回の紹介動画を終えたが、あまりにも一方的にヤラレタ感が出てしまったことが、残念と言えば残念だ。

7. 終わりに

「イー・アル・カンフー」、いかがだったであろうか?
ファミコン実機と中古のソフトを用意すると言うのも良いが、Wii U(またはWii)でWii U版(またはWii版)のバーチャルコンソール(VC)版を購入するのが、一番手軽ではなかろうか。3DS版のバーチャルコンソール版も販売されている。

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ファミコン版「イー・アル・カンフー」は、Wii、Wii U、3DSのバーチャルコンソールで配信販売されています(各税込514円)。また、2016年11月10日発売の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」にも収録されています。以下に、関連商品の広告を表示します。ご興味のある方は、是非お買い求め下さい。

【ニンテンドープリペイド番号】
 ※Wii版のVCをダウンロード購入する際に必要な「Wiiポイント」として、Wiiショッピングチャンネルにて登録可能です。
 但し、一度登録した「Wiiポイント」は、「ニンテンドーeショップ」の残高とは合算出来なくなるので、ご注意下さい。

【Wii U 本体&周辺機器】

【Wii 周辺機器】

【Newニンテンドー3DS 本体】

【ニンテンドークラシックミニ】

その他

文中登場したファミコン及びスーパーファミコン用ソフトのバーチャルコンソール(VC)対応表(文中登場順、2015年10月11日現在)です。

タイトルWii版VCWii U版VC3DS版VC備考
「イー・アル・カンフー」各514円(税込)
「スーパーマリオブラザーズ2」各514円(税込)
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