パイロットウイングス

発売日1990年12月21日
ジャンルスカイスポーツSLG
開発任天堂
販売任天堂
「パイロットウイングス」ページリンク
【概要】
【システム】
【技】
【思い出】

2017年8月5日 記

4. 「パイロットウイングス」の思い出

最後に、「パイロットウイングス」に関する思い出話をいくつかご紹介して、本稿を終えようと思う。

新ハードの見本のようなソフト

TOPページ用に作成したタイトル画面GIF

パイロットウイングス」を初めて起動した時の印象は、
タイトルがグルグル回って大きくなったり小さくなったりって、まさに新機能アピールソフトやな。)
だった。実に生意気な小学生である。
「F-ZERO」の思い出」の「待望のスーパーファミコン」にて、初めて購入するスーファミ用ソフトに悩みに悩んだ当時を回想したが、その後、「F-ZERO」と共に欲しかったソフトの入荷待ちという現実を突き付けられ、近所の玩具屋で用意できるソフトの中から選んだのが、この「パイロットウイングス」だった。元々、兄が強く推したのがこのソフトだったので、兄はとても嬉しそうだった。しかし、私にとっては欲しかったソフトの二番手だった為、上記のような少し斜に構えた感想を持ったのかもしれない。

3,800FTでハシゴからジャンプ!

いざゲームを始めると、見る見るうちに小さくなる地面に、3,800FTから飛び降りると言う命知らずのダイビングを意識させられ、ゆらゆらとふらつく不安定なライトプレーンの挙動に、空に浮いている感の再現性の高さを認識させられた。次第にその世界にのめり込んで行ったのだ。確かに、競技内容と比べて平面的過ぎる地上の建造物や、周囲に何もない陸の孤島や洋上要塞といったご都合主義が、全く気にならない訳でも無かった。しかし、それでも各種目の操作感覚が素晴らしく、3次元的に空を舞っている感覚は、十分得られた。また、エリアクリア毎に表示されるライセンス取得画面のファンファーレが、とてもステレオサウンドを強調するものになっており、「おお!ステレオ!」と嬉しくなったものだ。もちろん、ファミコンがモノラルサウンドだった為、音質が向上したとの印象が強まったことは否定できないが、今聞いても、ものすごくステレオを強調した作りになっていると思う。「今回の紹介動画のこちら」でそのシーンを使用しているので、出来れば是非「おお!ステレオ!」と強調されたステレオサウンドを体感して頂きたい。

「ライトプレーン、弾出ないのか。」からの・・・

快適な空の旅

結局、十分楽しめていた「パイロットウイングス」だったが、暫くゲームをしていて、少し残念に思ったことがあった。
ライトプレーン、弾出ないのか・・・。
である。私は基本的に3Dタイプのシューティングゲームが好きだった。当サイトでも取り上げた「スターラスター」を始め、幾つかのファミコン用ソフトを体験したが、結局「スターラスター」を超えるものは無く、何時の日にか、コックピット式の可動筐体で3Dシューティングの基礎となったアーケード版「スペースハリアー」(1985年12月稼働開始、セガ)を遊びたいと思っていた。そうこうしている間に月日は流れ、ようやく手に入れたスーパーファミコンで、大空を自由に飛ぶ「パイロットウイングス」のライトプレーンに出合った。是非ともこのライトプレーンでシューティングゲームをしてみたかったのだ。折角コントローラーに新しく搭載されたLとRボタンは何なんだと思っていた。ただの視点切替えかよ、と。そしてようやくフライトエリア4をクリアした時である。事件が起こったのだ。

――君ならヘリコプターで3人を救えるはずだ。やってくれるかね!
何だ何だ?
そう、初めての「極秘指令」だ。慌てて説明書をめくりながらゲームを次に進めると、ヘリコプターの操作方法が画面にも表示され、説明書でも見付けられた。そして、画面や説明書の該当ページに目が釘付けにされたのだ。

操作方法(一部抜粋)

L・R:ミサイル発射
おお!やるな!任天堂!!シューティングか!!!
まあ、ミサイルがガイドビームだったり、かなりもっさりと動くリアル過ぎるヘリコプターだったりと、想像していたようなモノとは多少違ったが、それでも、随分と目先が変わった。

EXPERTモード

このタイトルがどう変化するか?

ふっふっふっ。奴は所詮我ら四天王の中でも最弱。。。
昔流行ったバトルものの漫画によくある展開と言えば、こんな感じだろうか。
何度もチャレンジしてルートを覚え、ようやくクリアした「極秘指令」だったが、ゲームはそこで、終わらなかった。「EXPERT」モードと言う名の後半戦がスタートしたのだ。
4種目全てのトータル力が試されたフライトエリア4でさえ、越えられたのだ。種目の少ないフライトエリア5くらい、分けないだろうと思ったのも束の間、いきなりのライトプレーンの着陸失敗でつまづいてしまったのだ。「滑走路の整備は怠るなよっ!」と突っ込みたくもなったが、侮りがたし、EXPERTモードである。
そして何よりも驚いたのが、タイトル画面の変化である。それまでの青空のタイトルバックも良かったが、EXPERTのタイトルバックもかなり良かった。今の世の中、検索すれば、直ぐに見付かってしまうだろうが、是非ともこれは、自力で「極秘指令」をクリアして、ご自分の目で確かめて頂きたい。その思いから、今回の紹介動画でも文字と画像のWebサイト版でも、EXPERTモードの映像や写真は一切載せないようにしている。当時の私は、結構驚き、感動したのだが、共感して頂けるだろうか。うーん。今は、グラフィックの綺麗なゲームはかなり溢れているので、あまりお分かり頂けないかもしれない。少なくとも、当時小学生だった私は、感動した。事前に情報を入れていなかった事も幸いして、それほどのインパクトがあったのだ。驚きと感動と達成感は、ゲームには欠かせない三大要素だと思うのだが、いかがだろうか。

5. 終わりに

「パイロットウイングス」、いかがだったであろうか?
スーパーファミコン実機と中古のソフトを用意すると言うのも良いが、Wii U(またはWii)でWii U版(またはWii版)のバーチャルコンソール(VC)版を購入するのが、一番手軽ではなかろうか。New3DS版のバーチャルコンソール版も販売されている。なお、Wii版のVCの場合、Wiiリモコンと共にクラシックコントローラー(またはクラシックコントローラーPRO)が必要となる。

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スーパーファミコン版「パイロットウイングス」は、Wii、Wii U、New3DSのバーチャルコンソールで配信販売されています(各税込823円)。Wii版のVCのプレイには、Wiiリモコン(Wiiリモコンプラス)と共にクラシックコントローラー(クラシックコントローラーPRO)が必要です。以下に、関連商品の広告を表示します。ご興味のある方は、是非お買い求め下さい。

【ニンテンドープリペイド番号】
 ※Wii版のVCをダウンロード購入する際に必要な「Wiiポイント」として、Wiiショッピングチャンネルにて登録可能です。
 但し、一度登録した「Wiiポイント」は、「ニンテンドーeショップ」の残高とは合算出来なくなるので、ご注意下さい。

【Wii U 本体&周辺機器】

【Wii 周辺機器】
 ※Wii版のスーパーファミコンのVCで遊ぶには、Wiiリモコン(Wiiリモコンプラス)と共にクラシックコントローラー(クラシックコントローラーPRO)が必要です。

【Newニンテンドー3DS 本体】

その他

文中登場したファミコン及びスーパーファミコン用ソフトのバーチャルコンソール(VC)対応表(文中登場順、2017年8月6日現在)です。

タイトルWii版VCWii U版VC3DS版VC備考
「パイロットウイングス」各823円(税込)。3DS版はNew3DS専用。
「スターラスター」各514円(税込)。
「スペースハリアー」×××アーケード版がWii版VCに(税込823円)。
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